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ディズニーリゾート 目指すのは「夢」か「利益」か

ゲストも気づいている「コスト削減」、その本当のねらいとは

新しいチャレンジが減った

 具体的に言えば、「過去のショーやイベント、企画等のような新しいチャレンジがなくなった」のではないかということです。過去のショーや企画については後ほど触れますが、「質」「量」ともにとても充実したものでした。
 ここでは今年のイベントについて見ていきましょう。11月8日からスタートしたディズニーランドのクリスマスイベントではパレードの他にシンデレラ城を利用したプロジェクションマッピング「ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス」が華々しくスタートしました。

 これは、11月6日に終了したプロジェクションマッピング「ワンス・アポン・ア・タイム」の後継として開始されたものです。「新しいショー」とされてはいますが、見方を変えれば「既存のショーの映像の切り替え」とも言えます。こうした点が「効率化」を優先するようになってきているのではないかと考える要因のひとつです。

 ただ、「実はあまり変わらない」ものを「全く新しいエンターテイメント」として打ち出すテクニックや宣伝、メディア露出の手腕に非常に長けていると言えます。そうした手法も含め、高い評価をすべきところであるのは間違いありませんが、魅力的なテーマパークの先駆者である、東京ディズニーリゾートとしては「質」「量」ともに、新しいチャレンジをしてくれるとさらにより良いものになるのではないかと思います。

次のページ約6割も……ショー運営費削減の事実

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みっこ

年間パスポートで東京ディズニーリゾートに通うこと、十数年。細かな雑学等を紹介するブログを14年間書き続け、これまでに約4600のブログ記事を執筆。ディズニーホテルとオフィシャルホテルへの70回以上の宿泊経験も活かしながら、WEBライタ-としても活躍中。パークの細かな雑学やこだわりが大好物。性別年齢不詳の天邪鬼だが、実はフツーの社会人。WEBメディア「ウレぴあ総研」や個人メディア「TDRハック」にてライターとして記事を執筆するほか、女性誌やテレビ番組への取材協力などを行う。著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』『思わず話したくなる究極のディズニー』(KKベストセラーズ)がある。

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